結束バンドは今では、官公庁や学校・会社から一般家庭にまで広く普及しています。このアイテムは1960年に日本の株式会社が開発したものであるということは、あまり知られていないところでしょう。1961年には国際特許を取得し、日本の計4社でしか生産販売ができません。世界に誇れるメイドインジャパンの製品であり、海外で流通しているものもすべて日本製となっているほどです。

ここで簡単に国内の株式会社が開発した結束バンドの特徴を見ていきましょう。この株式会社はもともと電気工事部品を専門に取り扱っており、国内の電気配線の敷設を効率よくおこなえる部材を研究していました。結束バンドの特徴をよく観察すると、バンドの裏面に凹凸が備わっていることがわかります。凹凸こそが国際特許を取得するきっかけとなったもので、トラッキングという名称があります。

凹凸が噛み合うとバンドは一方向にしか進まず、一度締めると緩まないという特性を結束バンドが発揮するというわけです。屋外配線工事は高所でなされるため、配線を一まとめにするには両の手を使うのは効率が悪くて非常に危険です。しかし結束バンドであれば、片手で配線を束ねられるので多くの現場で支持されるに至りました。さらに外れないという特性と塩化ビニール製の安価な商品となり、現在のような幅広い現場で利用されるになりました。

アイデア次第でさまざまな用途で使えるため、今後もますます使用範囲は広まることでしょう。

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