lanケーブルを接続する機器の中には、通信だけでなく電力供給も可能なものもあります。この電力供給の技術はPoweroverEthernetと呼ばれており、現在ではたくさんの商品がこの技術に対応しています。代表的な活用例の一つが、監視カメラの設置です。一般的な監視カメラでは、電源供給用と通信用の2つの配線を行わなければなりませんが、カメラとスイッチングハブがともにPoEに対応していれば、lanケーブルで機器をつなげるだけで、スイッチングハブからカメラへ電力が供給されて動作します。
ケーブル一本だけで動作させられるので配線を考えるのが楽になり、従来の方式では難しかった場所への監視カメラの設置も、機器と長いlanケーブルをつなげるだけで可能になります。PoE対応の機器をlanケーブルでつなげるときには、いくつか注意が必要な点があります。まず、ケーブルの規格はカテゴリー5以降でなければならないということです。カテゴリー5より古いケーブルをつないでも動作はしません。
また、lanケーブルを接続するポートにも注意が必要です。PoE対応のスイッチングハブやアダプターには、通信のみができるポートと給電ができるポートの両方が設けられており、前者のポートにつなげないと電力供給が行われません。ポート全体で使用することができる電源容量も決まっており、むやみにたくさん接続すると故障してしまうおそれがあるので、絶対にやめましょう。lanケーブル機器のことならこちら